hiroto-dojo

4スタンス倶楽部ロゴ   reash project
TOP blog newstoiawase
各施術所紹介 スタッフ紹介 一口コラム お客様の声 link おすすめ商品
 
一口コラム
バックナンバー

こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部西澤正樹

第689回 一口コラム

今回の担当は
施術部 西澤正樹 です。

令和5年10月4日

 

「床屋さんのハサミ」

先日、某番組で美容院や理髪店用のハサミを製作しているお店が紹介されていました。
そこは100年位続く老舗で、1階が工房で2階がギャラリーになっており、ギャラリーにはおおよそ50種類以上のハサミが展示されていました。
素材自体が違ったり、大きさや形が違う物など実に沢山の種類があり、その数に驚かされました。

ちょうどその後床屋さんに行く予定だったので、理髪師さんにこのお店の事を話してみました。
そしたら帰ってきたお話がなかなか興味深かったので、今回はその事をコラムにしたいと思います。

まずそもそも理髪用ハサミというのは、刃に反りや捻れがあるのだそうです。
対して廉価なペーパーバサミの刃はまっすぐ。
紙を切るのであればそれでも事足りるのですが、髪を切ろうとすると「髪が逃げる」事が起きるそう。
それでは人様の髪の毛を扱えないのだといいます。
線で切ろうとする紙バサミと、点の移動で切ろうとする髪バサミ。
その違いなんだとおっしゃっていました。
その反りや捻れが一つ一つ微妙に違う事で自分に合うか合わないかが決まるので、沢山の種類が必要になるのですね。

それだけ繊細な道具であるからこそ、
手入れも必ず決まった職人さんにお願いするのだそうです。
違う職人さんの時には、削り過ぎでハサミを小さくされてしまった事もあったとか。

また、保管や仕事前の準備の際、ハサミは基本的に信頼出来る人にしか絶対に触らせないのだといいます。
落としたりしたら、微妙に角度が変わってしまうんだそうです。
その方は修行時代、師匠のハサミに触れる時にはそれはそれは緊張したんだそうです。

理髪師さんの職を理解した上で、そのために最適なハサミを製作しようとする職人さん、その手入れをする研ぎ職人さん、その道具を使ってお客さんの髪を切る理髪師という職人さん。
それぞれのプロフェッショナルの心意気に思いを巡らせると、髪を切っていただく事に改めて手を合わせたくなる感謝の気持ちが高まりました。

また、骨理学の観点からも共通項が多く感じられました。
その他にも、4指側の刃と親指側の刃の役割の違いのお話など興味深いお話はまだあるのですが、それはまたの機会に。


 
2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 | 2013年 | 2012年 | 2011年 | 2010年以前

予約

原宿

池ノ上

取材その他の問い合わせ

廣戸聡一の『レッシュ理論』については
レッシュプロジェクト

『4スタンス理論』については
4スタンス倶楽部

   
 

本日の廣戸道場 | 新着NEWS | お問い合わせ | 各施術所紹介 | スタッフ紹介 | 一口コラム | お客様の声 | LINK | おすすめ商品

copyright

reash project