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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部部長 小杉英紀

第808回 一口コラム

今回の担当は
施術部部長 小杉英紀 です。

令和8年3月25日

 

「時流」

残念ながら野球のWBCでの日本は準々決勝で優勝したベネズエラに敗れて連覇の夢潰えました。
試合自体を視聴していないので詳細は不確かですが、日本が敗れた試合も含めてさらに言えばここ数年のメジャーリーグなどでは試合の勝敗に対する本塁打の比重が高くなっている気がします。
それを見越して侍ジャパンの井端監督も大谷、鈴木、吉田、佐藤、森下、岡本、村上など錚々たる長距離打者を招集して大会に挑んだのかなと思います。

「本塁打は野球の華」

という言葉もある通り醍醐味の1つではあります。
テレビや配信で観られる野球ではポンポン本塁打が出ているように見えますしそのレベルの選手はいとも簡単に打っているようにも見えますが、野球経験がある人でも試合で柵越の本塁打を打ったことがある人は意外なほど少ないと思います。

また、

「遠くに飛ばすには天性の素質が必要」

とも言われます。確かに単打はまぐれで打てますが本塁打はそうはいかないですね。
それだけ本塁打を打つことは難易度が高いことだと思います。

大谷選手のスウィングを見ていると本塁打を狙った打ち方かなと思います。
超一流なのでお手本になりそうですが、彼の二刀流が全くをもって当たり前ではないように、本塁打狙いの打ち方が真似するべき基本的な技術なのかというと疑問符が付きますし万人向けではないのは確かです。

大谷選手の打球の飛距離や速度は身体の大きさや筋肉の量の賜物と言われますしそれはそうなのですが、それ以前にボールとバットのコンタクトの精度がずば抜けています。
パワーがあってもバットに当たらなければ飛ぶ以前の話です。
その前提があって、遠くへ飛ばすための打ち方を常に模索しているということだと思います。

それにしても、日本野球の代名詞でもあった「スモールベースボール」ももはや過去のもの、死語となりつつあります。
外国人にも引けを取らない出力で現代の「パワー野球」の潮流に乗っていける選手も増えました。
その分野球そのものが大味に見えてしまうのは私が昭和から平成の野球を知る人間だからかもしれません。
1992、93年の森西武VS野村ヤクルトの日本シリーズは両監督の知力と選手の高度な技術と野球IQのぶつかり合いでとても見応えがありました。
それに対して今の野球は、例えるとバスケットボールでの得点や打つシュートの大半が3ポイントになったような感じ、がしてしまいます。

もちろん、それは時代の流れやあらゆるものの進歩によってもたらされたものですから否定するつもりは皆無ですが、あらゆる手を尽くして手に入れた1点の重みを感じる野球が減りつつあるのは些か淋しくもある今日この頃です。


 
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