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一口コラム
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こちらのコラムでは週替わりで先生方が順番にお話しをしてまいります。
 
施術部 関口裕太

第791回 一口コラム

今回の担当は
施術部 関口裕太です。

令和7年11月13日

 

「映画館のポップコーン」


先日、国宝を観に行ったとき、
劇場の空気は深い井戸みたいに静かでした。
ひそやかで、息づかいまで澄んでいるようなあの空間で、
僕の左手の先には、
TOHOシネマズの、ちょっとお高いキャラメルポップコーン。

ひとつひとつにキャラメルがたっぷり絡んでいて、
照明が落ちる前から袋を開けた瞬間に、
ほんのり甘い匂いがふわっと立ち上がる。

静まり返った映画館で、その甘さだけが
小さく温かい灯りみたいにそこにあって、
一粒つまむたびに、
舌の上にゆっくり溶けていくキャラメルが
舞台の緊張感と不思議と調和していました。

数週間後、今度は死霊館を観に行ったとき、
手にしていたのはイクスピアリのポップコーン。
TOHOの濃厚な甘さとは違って、
さらっと軽くて、ふわりと甘いタイプ。

同じ“キャラメル”でも、
口に入れた瞬間の世界がぜんぜん違うんですよね。

ホラー映画の暗闇の中で、
怖さが近づいてくる瞬間でも、
その軽い甘さがすっと口の中に広がると、
少しだけ心が浮かび上がるような感覚がありました。

TOHOの甘さは、
“守ってくれる甘さ”。

イクスピアリの甘さは、
“寄り添ってくれる甘さ”。

そんなふうに思えたんです。

気づけば、
映画のジャンルも空気もぜんぜん違うのに、
僕の中ではどちらの時間にも
キャラメルポップコーンの味が残っていて、
その甘さが
舞台の静けさも、ホラーの恐怖も、
やわらかくひとつにまとめてくれているような気がしました。

きっと僕は、映画を観るとき、
スクリーンだけじゃなく、
その場所の匂いも、空気も、甘さも、
ぜんぶまとめて味わうのが好きなんだと思います。
だから次にどんな作品を観ても、
僕はまた手を伸ばすと思います。

あの暗がりの中で、


 
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